2007年11月15日

autism

彼は常に冷静に事を進める
正義でもなく悪でもない普通な人だけど
とても真面目で誰からも好かれる人間だ
そんな彼が突然ある日から姿を消したんだ

あれからやっとの思いで彼の居所を着きとめたので
その場所へ行ってみると彼は自家製のシェルターで
約三ヶ月もの間その中に閉じこもっていたとのこと
そのきっかけとなった原因は教えてはもらえなかったけれど
閉じこもる理由は話してくれた

ある日の朝のとあるニュースで自分がいかに愚かなのかを思い知る
絶望とは大袈裟だが今日までの行いで酷く自分に嫌気がさしたんだ
私は酷い人間なんだとね
それから自分の身体の中でギリキリと歯切れ悪い音たてながら
オイルの切れた歯車は全ての時間軸を惑わせ狂わしていき
酷く熱のこもったシリンダーは高加熱してその運動が停止
その後は脱力感でイッパイの波が押し寄せ
鉛の塊となった私は深海の底へ沈んで行くんだ
それまでの間に数人の何者かが私の脳へ語ってくる

「もう詭弁を吐くだけの口ならいらんだろ?」
「ドウシテ何時モコウナンダ?ヤリ直シハ不可トシテ次カラハ素直ニト…」
「もう見透かすだけの眼ならいらんだろ?」
「今カラ嘘ヲ言ウヨ?青イ空ナンカ大嫌イダ…」
「もう鼻や耳など五感全てを閉ざしてしまいたい…ん…だろ?」
「君ノ悪イ癖ハ過ギ去ル過去ヲ捏造スル事ダ
塗リ替エスノハ脳内デ完結シテオケヨ…」

そして私は現在に到るのだよ…
ID02.jpg

結局最後まで閉じこもった原因は
教えてはもらえませんでした…

次は頑張ろう
また明日…



ラベル:イラスト 小説
posted by tt-vox at 00:26| Words | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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